ご協力有難うございました 月橋輝男

平成22(2010)年11月1日にNPO法人日本ヤーコン協会として設立以来、理事の方々や会員の皆様に多くのご支援とご協力をいただきながら、令和5 (2023) 年まで理事長の席を務めさせていただきました。本当に有難うございました。

この間、大きな震災や、新型コロナウイルスの感染拡大などありました。震災にあわれた方は人知れずご苦労が多かったものと存じます。また、新型コロナウイルスの感染拡大が憂慮され、当協会としても令和2~4年の3年間は定期総会や講演会、ヤーコンサミットも開けませんでした。この間は地域の情報も届かず活動が停滞したことは否めません。

令和6年度からは、児玉理事長に交代していただきました。理事会のメンバーも新しくなり、新しい視点からヤーコンを見て頂けるものと確信しています。

気候の温暖化の影響を受け、ヤーコンの栽培が困難になってきていますが、この困難を克服し、多くの方に栽培をしていただきたいと思っています。当協会のヤーコンポスターにもありますように、機能性の高い「不思議な野菜」です。

更にヤーコンの利活用が促進されますよう期待して、退任の挨拶とさせていただきます。


理事長就任のご挨拶  児玉治

この度、特定非営利活動法人日本ヤーコン協会理事長を長年務めてこられました月橋輝男先生のご勇退に伴い、後任の理事長を拝命いたしました児玉治でございます。

月橋先生におかれましては、本協会の発展ならびにヤーコンの普及に向け、長年にわたり多大なるご尽力を賜りました。そのご功績に深く敬意を表するとともに、その志を受け継ぐ責任の重さを強く感じております。

私は専門を天然物化学としており、1990年代にヤーコン葉に含まれる生理活性物質の単離および構造解析に取り組んだことが、ヤーコンとの最初のご縁でございました。その後は別の研究テーマに従事しておりましたため、しばらくヤーコンから離れておりましたが、この度の理事長就任を機に、改めてヤーコンについて学び直しているところでございます。

現在は、全国各地のヤーコン栽培者の皆様を訪問し、栽培、加工、流通の現場を直接拝見しながら、多くのことを学ばせていただいております。これらの貴重な経験を踏まえ、本協会が今後いかなる歩みを進めるべきか、熟慮を重ねているところでございます。

また、「日本ヤーコン協会」という名称を掲げる以上、国内のみならず海外のヤーコン産業や研究動向を把握することも重要であると考えております。これまでインドネシアやペルーを訪問し、現地研究者の皆様と交流を深めてまいりましたが、今後も国際的な視点を取り入れつつ、活動の幅を広げていく所存です。

本年、傘寿を迎えますが、これまで培ってまいりました経験と人脈を活かし、会員の皆様ならびに関係各位のご指導とご支援を賜りながら、ヤーコンの健全な普及と本協会のさらなる発展に尽力してまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

茨城大学名誉教授
華中師範大学生命科学院名誉教授
一般社団法人平泉バイオレジリエンス研究所所長・研究担当理事
日本農薬学会終身会員
テキサス州アマリロ市名誉市民
農学博士


 Japan Yacon Association

「日本ヤーコン協会」は、ヤーコンに関心をもつ研究者・生産者・加工業者・消費者によって組織されています。前身である「ヤーコン研究会」は1998年に組織され、会員相互の交流を深め、さまざまな情報を交換することを通して、日本におけるヤーコンの正しい普及を図ってきました。

 今後さらに、健康野菜としてのヤーコンを普及し、農業の振興と人々の健康増進に寄与していくことを目的として活動してまいります。

ヤーコンとは?

キク科の植物「ヤーコン」は、紀元前から今のペルーからポリビアにかけての、亜熱帯のアンデス高地を中心に栽培されていました。しかし、20世紀の終わりまで、その存在はほとんど知られていませんでした。1984年に、ニュージーランド経由でヤーコンの一系統が日本に持ち込まれ、1987年 に茨城大学農学部の農場で試験栽培が行われ、その後、新潟大学と茨城大学の研究者の共同研究で、ヤーコンの芋にはデンプンが全く含まれず、フルクトオリゴ 糖の含量がそれまで知られていた作物の中でもっとも高いことが分かりました。また、ヤーコンの葉から作ったお茶にも、健康促進効果があることがわかりまし た。 ヤーコン芋(根塊)ヤーコンの栽培は北海道から沖縄まで日本の各地に広がり、2000年には農水省四国農業試験場で、世界初の人工交配によるヤーコンの品種が誕生しました。このような日本での研究開発によって、ヤーコンは生まれ故郷のアンデスで再評価されて急速に栽培が広がり、世界各国で注目されるようになったのです。

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